移住者インタビュー12

 

移住者だからこそ分かる
敦賀の文化財の魅力

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藤田さん
学芸員 兵庫県出身

学芸員採用試験に合格し、敦賀へ

中学生の頃から歴史に興味があった藤田さんは、京都の佛教大学で日本史を学び、博物館学芸員資格を取得。京田辺市で市史編さん専門員として働きながら、狭き門である学芸員採用試験に挑戦し、合格。2020年4月から敦賀市教育委員会文化振興課に所属し、学芸員として働いています。

文化財の魅力を守り伝える仕事

敦賀は実は、玄蕃尾城跡や金ヶ崎城跡などの城跡から、赤レンガ倉庫や小刀根トンネルなど多種多様な文化財に溢れた町。こういった文化財の維持管理を行いながら、魅力を伝えていくのが学芸員の仕事だそう。現在は、損傷が進んできた水戸烈士記念館の保存のための移築工事中で、解体が進む中で出てきた痕跡などをより詳しく調べています。

故郷と似た雰囲気で、違和感なく馴染めた

藤田さんは兵庫県の尼崎市出身。敦賀の方言と海の近いロケーションに故郷と似た雰囲気を感じ、違和感なく馴染めたといいます。また交通の要衝として古くから人が行き交った港町敦賀だからこそ、外から来た人やものを受け入れやすい雰囲気があり、人も穏やか。移住した当初は自転車で生活していましたが、コンパクトな町であることから不便は無かったそうです。スーパーに売っている魚の種類が多く、美味しいことも楽しみのひとつ。移住者だからこそ分かる、敦賀の文化財の魅力をこれからも守り伝えていきたいと話してくれました。

敦賀の文化財

今回、案内していただいた水戸烈士記念館は1865年に敦賀で降伏した水戸天狗党823名を収容した荷蔵16棟のうちの1棟。戦後、敦賀港修築工事で撤去が計画されていましたが、保存を希望する地域住民の運動を受け、記念館として松原神社境内に移築されました。館内には水戸天狗党にまつわる資料が展示されており、蔵の様子からもその歴史を感じることができます。2020年に敦賀市の指定文化財に指定されました。現在は、松島広場へ移築工事中で2022年度中に完了予定です。

敦賀市HP

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