創刊
わたしとつるが-HYPER LOW-CULTURE ZINE –
ーーー2021年2月、地域おこし協力隊として、フリーペーパーを作りました。今回は、その中から、創刊号に寄せたあとがき（NOTE OF ODDSEY)を公開。NOTE OF ODDSEYとは、旅の日記という意味。ZINEは今後年に２〜３冊のペースで発行していく予定です。配布場所等はわたしのnoteをご覧ください。
東京を離れ、まさか自分が敦賀に移住するとは、1年前のわたしは思いもしなかった。縁もゆかりもない土地へやってきて早くも５ヶ月経過した。一方で、まだ５ヶ月かと驚くくらいにこのまちの暮らしを楽しんでいる。
敦賀で目まぐるしく暮らす日々の中で、わたしはローカルチャーという言葉に出会った。ローカルチャーとは、ハイカルチャーの対義語で、美術や音楽のようなアカデミックな知識を要さない一般的で庶民的な文化のことだ。少数派のサブカルチャーとも異なる。しかも、そのフレーズには「ローカルのカルチャー」という意味も含められそうだ。
この言葉に出会った時、わたしが敦賀に感じる魅力はコレだ！と思った。観光名所や名物になっていない、敦賀の暮らしの中では当たり前なコトや、見逃してしまいそうな小さな出来事がキラキラして見える。ならばソレに注目し、文脈をつけわたしなりに編集していくと、どんなコトが起こるのか試してみたくなった。
このZINEはわたしにとって、実験であり、自分の価値観の言語化であり、さらには敦賀での暮らしを通して成長していく「わたしの記録」でもある。
創刊号はにしんずし特集。にしんずしを軸にまちの歴史や人、それを取り巻いて起きた出来事、お店まで、様々な方向から取り上げた。ZINEは年に2～３冊をペースに発行する予定。どんなローカルチャーを特集していくのか、コレクションしながら楽しんでもらえたら嬉しい。
